株主総会とは、会社法で定められた①決議事項について採決し、②報告事項について報告する場です。そして、株主総会は、原則として、会議体の形式で行わなければなりません。会議といえるためには、相談をした上でものごとを決定するといえることが必要ですから、出席者には発言の機会が与えられていなければなりません。
このような株主総会において、最も重要な点は、適法に株主総会を運営することです。株主総会の決議に瑕疵があれば、その決議は取り消されてしまいます。例えば、取締役選任決議が取り消されてしまうと、会社を経営する者がいなくなってしまいます。また、配当議案が取り消されてしまうと、支払済みの配当を、株主から取り返す必要がでてきます。
このような事態を招いてしまっては、会社の経営どころではなくなってしまいますので、適法な株主総会の運営は最も重要な点です。
次に、株主総会は、レピュテーションを向上させる場でもあります。近年、株主総会における株主の発言は増加傾向にありますので、株主からの質問に対して、説得力ある回答をすれば、会社の評価を高めることに繋がります。
さらに、株主総会においては、取締役会が提出する議案が可決されることが重要です。株主構成の変更等により、安定株主だけで決議に必要な議決権数を確保できていない場合、取締役会として提出した議案が可決されるよう、最大限の努力をする必要があります。
加えて、株主総会においては、濫用型の株主に株主総会を蹂躙されないことが重要です。近年では、総会屋は目立たなくなりましたが、会社とのトラブルを抱えている人達によって、株主総会が攪乱されないように対応する必要があります。
以上のような目標を達成しつつ、株主総会の準備・運営をするためには、弁護士のサポートが必要不可欠です。
株主総会の準備としては、株主総会に提出する議案の検討、招集通知・シナリオ・想定問答の作成等が重要となります。このいずれについても、事前にリーガルチェックを行うことで、適法な内容であるか、最新の法律改正に対応できているかといった点の確認ができます。
株主総会の当日は、適法な株主総会を運営するうえで、以下の3点が重要なポイントになります。
この3つを押さえておけば、株主総会の決議が取り消されるというリスクを最小限にすることができます。
株主総会の当日だけではなく、株主総会に向けたリハーサルにも弁護士が参加することで、株主総会の議事運営について、適切なアドバイスを行い、万全の状態で本番を迎えることができるようサポートします。
ベリーベスト法律事務所には、株主総会の豊富な経験とノウハウを有する弁護士が所属していますので、株主総会の準備・運営に関するトータル・サポートを提供することができます。株主総会に関する不安を抱えておられる企業の方は、ベリーベスト法律事務所までご相談ください。
また、取締役会や監査役会の運営等に関しても、併せてサポートさせていただきます。
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