企業法務コラム
企業から労働者に対する賞与の支給は、法的な義務ではありません。賞与の有無および支給額の算出方法などは、企業が独自に定めることが可能です。ただし、賞与の定め方によっては支給義務が生じるため、一方的に減…
従業員が突然退職し、十分な引き継ぎも行わないまま会社を去ってしまうケースは少なくありません。こうした事態で業務に支障が出た場合、会社としては従業員に対して損害賠償請求ができるのかどうか気になる方も多…
働き方改革法案の成立に伴い、2019年(平成31年)4月1日から、年5日の年次有給休暇(以下「有給休暇」といいます)を労働者に取得させることが義務となりました。年5日の有給休暇取得義務は、どのような…
会社の経営難や人事評価、給与規定の見直しなど、さまざまな理由から従業員の給料を減額したいと考えることがあるでしょう。給料の減額は従業員を解雇するよりは穏便な手段ですが、減給も労働者に対して不利益を与…
2022年10月施行の育児介護休業法改正により、「育児休業の分割取得」が制度上認められるようになりました。従来は1回取得が原則だった育児休業を、複数回に分けて取得できることで、従業員・企業の双方にメ…
非正規雇用労働者(契約社員など)は、期間の定めがある労働契約を締結していますので、契約期間の満了によって労働契約が終了するのが原則です。そのため、業績が悪化した企業では、雇用調整の手段として、非正規…
退職を控えた社員から「有給休暇を取得させてほしい」「残っている有給を買い取ってほしい」という希望を受けることがあります。会社としては、これらに応える義務があるのでしょうか?また、どのような方法で対応…
就業規則の変更とは、すでに作成・周知されている就業規則の内容を、事業場の実情や必要性に応じて改訂することをいいます。企業の成長や法改正、裁判実務の変動、社会情勢の動向などさまざまな事情から、就業規則…
労働時間が長くなるほど健康に害を及ぼすリスクが高まることは、広く知られています。厚生労働省も、時間外労働が一定の時間数を超えると、業務と発症との関連性が強いと認められるとして「過労死ライン」を定め、…
従業員が給料に見合った仕事をしてくれない、指導や研修を行っても能力不足で改善がみられない、このようなとき、減給したいと考えることもあるでしょう。しかし、雇用契約で定めた給料の額を減らすことは、簡単に…
企業では従業員の不祥事や職務懈怠、能力不足、あるいは会社の業績不振など、様々な理由で従業員の減給を検討することがありますが、無制限に減給できるものではありません。減給の方法によっては、法律で「10分…
会社が転勤を命じたにもかかわらず、従業員が転勤を拒否するケースも珍しくはありません。従業員にも諸事情はあるでしょうが、会社としては業務上の必要性から転勤を命じているのですから、従業員の個人的な都合を…
「労務管理」とは、従業員のさまざまな事項全般を管理する業務です。適切な労務管理ができていない企業では、労働者が気持ちよく働くことができません。そのため、生産性の低下や離職者の増加などにつながるリスク…
近年、「リベンジ退職」という言葉を聞く機会が増えてきています。リベンジ退職とは、職場環境や待遇への不満などを理由に報復的な意図を持った従業員が退職することをいいます。リベンジ退職は、人材の流出という…
ある程度の規模の会社では、定期的に、あるいは業務上の必要性に応じて、人事異動がつきものです。しかし、従業員にとって人事異動は仕事内容や職場環境に大きな影響を及ぼすものであるため、負担に感じて拒否する…
アルバイトにも正社員と同様に労働基準法が適用されます。そのため、アルバイトを雇用している企業では、アルバイトに対しても残業代の支払いが必要になります。アルバイトの労務管理をおろそかにし、適切な残業代…
長時間残業が過労死を招く大きなリスクとなることは、広く知られているところでしょう。そもそも残業時間の上限は法律で規制されているため、企業はまずもって、残業時間の上限規制を守る必要があります。しかし、…
過労死は、一定の基準を満たす場合には労災に認定されます。万が一、職場で過労死が発生した場合、被災した従業員やその遺族が自分で労災保険の申請手続きをすることが難しければ、企業がその手続きをサポートしな…
従業員を雇用するに当たり、労働契約書(雇用契約書)を作成しなくても、直ちに違法と判断されるわけではありません。しかし、従業員とのトラブルを予防する観点から、労働契約書を作成して労働条件を明確化するこ…
従業員が仕事でトラブルやミスを起こした場合、「顛末(てんまつ)書」や「始末書」を作成させる企業もあるでしょう。顛末書と始末書は、いずれもトラブルやミスに関与した従業員に提出させる文書ですが、顛末書は…
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