企業法務コラム
会社には、人事権があります。そのため、従業員の配置転換や昇格・降格などの人事を自由に行うことが可能です。しかし、気に入らない従業員がいるからといって、正当な理由もないのに配置転換や降格などを行うと、…
時間外労働とは、法定労働時間を超過して労働することです。労働者に時間外労働をさせる場合は、36協定を締結しなければなりません。また、時間外労働には割増賃金が発生する点にも注意が必要です。弁護士のサポ…
服務規律とは、会社の秩序を守るために従業員が守るべきルールです。服務規律の作成は、法律上の義務ではありません。しかし、服務規律を定めておくことでコンプライアンス意識の向上やトラブルの防止などのメリッ…
研修は業務の一環であるため、必要であれば、使用者(企業)は従業員を強制的に研修に参加させることができます。ただし、研修に参加した従業員には、通常の業務と同様に給料(賃金)を支払う必要があります。研修…
会社名義の車を従業員に使用させている会社も少なくありません。従業員の自家用車(マイカー)ではなく、社用車で従業員が交通事故を起こした場合、事故の当事者である従業員には当然賠償責任が生じますが、会社に…
労働者保護の観点から、会社による労働者の解雇には厳しい制約・条件が定められています。解雇理由が不適切である場合や、解雇手続きに不備があった場合には、不当解雇として労働者とトラブルに発展する可能性があ…
労働者との間で未払い残業代や不当解雇などのトラブルが発生した場合、労働者から労働審判の申し立てをされることがあります。労働審判は、訴訟に比べて迅速かつ柔軟な解決が可能な手続きですが、限られた期間で対…
企業から労働者に対する賞与の支給は、法的な義務ではありません。賞与の有無および支給額の算出方法などは、企業が独自に定めることが可能です。例外的に、賞与の定め方によっては支給義務が生じるため、一方的に…
謹慎処分には、懲戒処分と業務命令がありますが、どちらに該当するかにより、労働者への制限の範囲が違いますので、謹慎処分をする際には根拠を明確にすることが大切です。また、謹慎処分は、労働者の権利を制約す…
令和2年4月の法改正により、未払い残業代の時効が2年から5年に延長されました(ただし当分の間は3年)。以前は、時効により消滅していた残業代も時効期間が延びたことにより、労働者から請求されるリスクが高…
「ローパフォーマー」とは、企業の求めるレベルに達していない能力不足の従業員をいいます。このようなローパフォーマーがいると、生産性の低下だけでなく、他の従業員のモチベーションにも悪影響を及ぼす可能性が…
労働組合から使用者に対して「労働協約」の締結を求めて団体交渉の申し出が行われるケースがあります。労働協約は、既存の就業規則や労働契約を置き換える効力を持つ強力な合意です。そのため、使用者側としては、…
学生にとって、内定とは就職が決まったことを意味し、当然、その企業に就職することを前提に他の就職活動をやめるのが一般的です。もちろん、複数の企業に応募していて複数の企業から内定をもらうということもある…
上場企業であっても、経済不況や為替変動の影響で業績が悪化したことを理由としてボーナスのカットを決定することがあります。一方で、「社員に与えるボーナスを勝手にカットすることに問題はないのか?」という点…
試用期間中の従業員を会社都合で解雇するためには、厳しい要件を満たした上で、適切な手続きを行う必要があります。安易に試用期間中の労働者を解雇すると、不当解雇として違法となるリスクが高いのでご注意くださ…
労働条件通知書とは、労働者に対して労働条件を明示する書面です。使用者が労働者を雇い入れる際には、労働条件通知書を交付する必要があります。2024年4月より追加される記載事項も含めて、正しく労働条件を…
労働者を採用する際、身元保証書の提出を求める企業は少なくありません。身元保証書は、労働者の身上を保証するだけでなく、将来のトラブルを抑止する効果があるなど企業にとっては重要な書面になります。ただし、…
無断欠勤が続く社員がうつ病を発症していた場合には、当該社員から損害賠償請求を受けるなどのトラブルに発展する可能性があります。また、安易に解雇してしまうと不当解雇を理由に訴えられるリスクもあります。無…
会社に問題社員がいて、給料分の働きをしないどころか、次々と問題を引き起こしているような場合には、一刻も早く辞めさせたいと考えることでしょう。しかし法律上、使用者が労働者を解雇により辞めさせるハードル…
解雇予告通知書は、従業員にあらかじめ解雇を伝える書類です。解雇予告通知書を交付することで、労働基準法の解雇予告義務を果たしたことを証明できます。人事・労務の担当者の方は、義務違反とならないよう、労働…
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