
企業法務コラム
「嘱託社員」と「契約社員」は、どちらも期間を定めて雇用される「有期雇用労働者」を指して用いられることが多い呼称で、法律上明確に区別されているわけではありません。嘱託社員や契約社員を雇用する企業は、「…
日本の解雇規制はかなり厳しく、企業が従業員を解雇することは容易ではありません。令和8年中には新たに検討会が立ち上げられ、改めて金銭解決制度による解雇規制の緩和が議論される見通しですが、導入されるかど…
トラック運転手からの残業代請求は、高額な支払いリスクに直結するだけではありません。訴訟リスクもあり、場合によってはその事実が報道されてしまうリスクにつながることがあることはご存じでしょうか。さらに、…
本業に集中してほしい、顧客情報を漏えいされたくないなどの理由から、従業員の副業禁止を考える企業も少なくありません。もっとも、企業は、従業員の副業を一切管理できないわけではありません。業務への支障防止…
休日出勤をした場合、企業は、通常の賃金とは別に割増賃金を支払う必要があります。しかし、休日出勤といっても、「法定休日」と「法定外休日(所定休日)」のどちらに該当するかによって割増賃金の扱いが異なり、…
労働審判や訴訟で不当解雇と判断され、いわゆる「裁判に負けた」場合、企業は単に解雇を撤回すればよいというわけではありません。従業員の復職義務や解雇期間中の未払い賃金の支払い、さらには企業イメージの低下…
繁忙期の年末年始・お盆・ゴールデンウィークなどは、サービス業やシフト制の店舗で、もっとも人手不足が発生しやすい時期です。そのような時期に従業員から有給休暇の申請が出ると、「休まれると困る」「繁忙期だ…
社内で労災事故が発生した場合、会社はさまざまな対応が求められます。たとえば、被災した従業員の救護や原因調査はもちろん、労働基準監督署への報告、労災申請への協力、再発防止策の検討といった対応が発生しま…
従業員から残業代を請求された企業がまずすべきことは、請求内容が法的に妥当かどうかを確認することです。残業時間の証拠、労働時間に当たるかどうか、残業禁止ルールの有無、時効などを検討し、支払うべき部分と…
企業では、従業員の規律違反や人事評価などにより、減給の処分を下したいと考えることもあるでしょう。しかし、減給に関しては守るべき法律上のルールがあり、会社側の一存で減給できるとは限りません。減給が可能…
近年、長時間労働などを原因とする過労死の増加が社会的に問題視されており、国も働き方改革を推進するなどして、過労死の防止に注力しています。企業としても、過労死が発生すると損害賠償義務を負うだけでなく、…
扶養手当は、従業員が家族を支える際の経済的負担を減らし、安心して働いてもらうための制度です。給与に直接上乗せされるため、従業員にとってはすぐ生活費にしやすく、会社にとっても従業員のモチベーション向上…
同族経営の会社では、親族同士の信頼関係に支えられる一方で、意見の対立や経営方針の違いから深刻なトラブルに発展することがあります。なかでも大きな問題となりやすいのが、社長(代表取締役)の解任です。突然…
会社の経営者や総務または人事・経理などを担当している方であれば、従業員の給料を差し押さえる通知を裁判所から受け取ったことがある方もいらっしゃることと思います。突然、裁判所から書類が届くと驚かれること…
完全歩合制(固定給を設けない成果報酬のみの制度)は、雇用契約のもとで導入すると、労働基準法違反となるおそれがあります。完全歩合制は業務委託社員に限って導入し、雇用契約を締結している従業員については固…
使用人兼務役員とは、従業員(使用人)としての業務と役員としての職務を併せ持つ立場の人をいいます。たとえば、平取締役(代表権のない取締役)が部門の責任者として日常業務を行うケースが典型例です。使用人と…
従業員は、その賃金を得ることで生活をしていますが、自身やその家族の病気や失業により、住宅ローンや医療費、教育費の支払いが滞って、従業員の生活が一時的に不安定となることがあります。従業員貸付制度は、こ…
社会保険の手続は多岐にわたりますが、その中でも毎年対応が必要となる健康保険・厚生年金保険の「算定基礎届」については、標準報酬月額の対象となる報酬や、支払基礎日数は何日になるのか、対象者は誰かというこ…
令和7(2025)年6月1日より、改正労働安全衛生規則が施行され、事業者における職場での熱中症対策が罰則付きで義務化されました。これにより、これまで努力義務とされていた対応が、罰則付きの法的義務とし…
令和7年1月より電子申請が義務化された労働者死傷病報告を適切に行わないと、事業者は労災隠しとして罰則の対象となりえます。労働者死傷病報告の電子申請方法や注意点、弁護士に対応を依頼すべきケースなどを、…