よくある質問

労働協約を締結する際、どのような点に注意すればよいでしょうか。

Q

労働協約を締結しようと考えています。どのような点に注意すればよいでしょうか。

A

労働協約とは、労働組合と使用者との間の労働条件その他に関する協定であって、書面に作成され、両当事者が署名または記名捺印した労使間合意をいいます。
労働協約を作成する際のポイントは次の4つです。

【詳しい解説】
まず、労働協約を作成する場合には労働組合法14条の要式を満たす必要があり、書面に作成し、両当事者の署名または記名押印をしなければなりません。
要式性を欠く労働協約に、労働組合法16条以下に定める効果は発生しませんが、慣行や労働契約としての効力は発生する可能性があります。

2つめに、労働協約を締結する相手方はだれになるのか、相手方は労働協約を締結する適格を有しているのかについて調査しましょう。

3つめに、労働協約で労働者側の労働条件を不利益に変更する場合には、その条件変更の合理性(公序良俗違反に反しないか、民主主義に反しないか等)を十分に検討しましょう。

4つめに、労働協約の締結を行う場合には、慎重な協議と審議が必要になります。組合側が作成した議事録などにサインをした場合においても、労働協約が成立したと主張されるおそれがありますので、団体交渉の場で、安易に議事録などにサインをしないようにしてください。

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